2021.10.09

お腹が痛くて起きる。二日目。

朝はお味噌汁と納豆ごはん。リベンジの出汁巻玉子。うまくいった。

コーヒーを淹れて、シュークリームを半分ずつ。

出掛けにお隣の上の子が「出かけるの?仕事?」と裸足で見送りに来てくれた。いつ会ってもジャングルブックに出そうでかわいい。

出勤。目まぐるしいのは貧血のせいか。気温も高くマスクをつけたまま接客を1時間ほど続けるとくらくらした。退勤。

『違国日記⑧』朝くらいの年齢のヘテロセクシャルでシスジェンダー な子の感じや大人の影響を受けて変わっていく感じ言動がリアルに感じる。

「みんなそれが好きだよね、わたしは好きじゃない」と言われるのと「わたしは好きじゃない」と言われるのとだと前者の方が圧倒的にさびしい。聞いた瞬間1対1ではなく1対多数に埋め込まれた感じがするからだろうか。以前違国日記について知り合いのLがそう言及していたのを新刊を読むたび思い出す。でもわたしは今回も好きだった。

歩いて帰ってくるときに川について考える。水は面白い。海や湖が自分にとって重要なモチーフだった時期があるが、最近は川の存在が大きい。

川がモチーフの曲でよく使われている三連符のこと、俵万智さんの水底の石の一首、よしもとばななの「ハゴロモ」、ヘラクレイトスの「われわれは二度同じ川にはいることはできない」という言葉。「川」「流れ続ける」みたいなことの連想が歩いているあいだ続いた。

上京してから住むところはいつも海が遠く水のすぐ近くに住みたいといつも思っていたので大きな川のそばに住めて嬉しい。

葡萄農家の作業から戻ったAさんが巨峰を一房お土産に届けてくれた。一粒一粒が立派だ。

夕餉は下半期初のほうとう

食べながら伴侶とソウルフードの話。私にとってのお好み焼きが山梨県民にとってのほうとうなのかは謎だ…。

横浜は?と聞くと「焼売かなあ」とのこと。でも家で作らない、その家独自の焼売ってないもんなあとのこと。逆にいえばお好み焼きは分布がひろいよね。わたしは父は神戸、母は大阪だから思い入れのある食べ物だけど、播州育ちの両親に育てられた播州の人はお好み焼きって温度的にはどうなんだろう。揖保乃糸は自分にとって特別だけど…あとはいかなごくぎ煮明石焼きはとても好きだったが微妙に距離が離れていてもはや地元の食という意識ではないし…。ソウルフードって掴みきれなくて不思議だねと言い合って、自分たちにとってはまだエンタメで、地元のひとからみたら何かが違うかもしれないほうとうをすすった。