2021.11.24

今年一番の冷え込み。布団から顔を出して息を吐くと白い。

頭痛。

この夏梅干しを漬けて残った梅酢に砂糖を足して煮出して干した白菜を漬ける。

もう半分は昆布と塩とお酢、柚子もいれて漬ける。両方に収穫した唐辛子も入れる。

寒く朝暗くなってしまうと睡眠時間がいつも以上に伸びてしまうので、昼番が多いシフトになったときの朝のルーティンを考えないとなと思う。人が変わると場所が変わる。

出発。電車で台本を読む。泣きながら気づいたら新宿。乗り越した。折り返す。早めに出ていてよかった。

月日昼番。連休明けだからか穏やか。途中なんの流れか忘れたけど「去る」という言葉は動作を行う人が完了を見届けることはできないから客観的な言葉だなと思った。いつまでも自分は去れない。

終わりがけに色々あって締め作業ちょっと遅くなる。退勤。

伴侶からのLINEで家の中でわたしのけっこうな不注意が発見された。謝罪。

リストにした戸締りやスイッチ関係は確認して出ただけに自分に心底がっかりして、このまま家に帰りたくないなと思ってしまう。伴侶が寝るまでフヅクエさんで過ごそうか考える。けど伴侶はなにもしてなくて指摘しただけなのに顔を見せないのは失礼すぎるなと思い帰ることにする。去りたい。

帰りの電車で週末のワークショップの進捗を確認。連絡。

ある高齢の参加者から新しく入った参加者への、慣れないLINEを震える手で操作するから誤字脱字が多いけれど、とても誠実な歓迎メッセージに勝手に慰められる。

帰って子どもみたいに泣きながら謝って泣き止んでごはん。「どれのこと?あれ?大丈夫だよ」とすっかり過ぎたこと対応してくれてありがたかった。

フヅクエさんにはもっと前向きな理由でまた今度ゆっくり行こう。

夜は小さい味噌鍋に納豆ごはん。ビール。

風呂。

湯船で思えば行きの電車から針でつけば泣くようなコンディションだったなと思う。今日は辛いニュースも多くスマホはあまり触らないことにする。

先々週の通し動画を観ながら代役に入る人の出ハケ動線確認。

多田智満子『魂の形について』の冒頭の言葉、

「いかにはるかに顕たりしものかたましひの樹木に透る風となるまで」

明らかに好きな言葉の並びなのに意味が分からなくて辞書で引いたりなんどか音読してみる。

「本は読めない」という言葉は、『本は読めないものだから心配するな』でも『切り取れ、あの祈る手を』でも出てきていたことを思い出す。知らない言葉や知っていても使いこなせていない、身体感覚の伴わない言葉がまだまだたくさんあるなと思う。

伴侶の職場の来月の予定を聞いて、観覧の子どもたちへの声がけの言葉選びについて相談にのる。

寝室がキンキンに冷えている。話題の重たい毛布ほしいな、と呟いて就寝。